もしもペット

もしも海外に行くことになったら

ペットを海外に連れて行くガイド

海外赴任や留学、移住でペットを連れて行くときの準備を、動物ごと・国ごとにまとめました。出発日と帰国日を入れると、いつまでに何をするかを日付つきで出します。

どの動物を連れて行きますか?

動物によって、準備の長さも手続きもまったく違います。

出発日から、やることを日付で出す

連れて行く動物

はじめに知っておくこと

言葉の意味と、なぜ必要か

狂犬病

狂犬病は、かまれるなどしてうつるウイルスの病気で、発症するとほぼ100%亡くなります。人にもうつります。日本では1957年を最後に国内で出ていない、世界でも少ない「狂犬病がない国」です。海外から入りこまないように、犬・猫などを日本に入れるときは、注射と検査で「うつっていない・うつらない」ことを確かめます。

マイクロチップ

米つぶほどの小さな電子タグを首の後ろの皮ふの下に入れ、15けたの番号で「この子」を見分けます。注射や検査の記録はこの番号にひもづけるので、チップを入れる前に打った注射は「この子に打った」と証明できず、数えられません。だから、いちばん最初に入れます。番号が900202で始まるチップは今は使えません。

抗体検査(採血)

注射のあと、血液をとって「狂犬病と戦う力(抗体)が十分についたか」を調べます。0.5IU/ml以上で合格です。国が指定した検査施設(日本では相模原市の生物科学安全研究所)でしかできず、結果まで2〜3週間ほどかかります。結果は採血から2年間有効です。

採血から180日のルール

狂犬病は、うつってから症状が出るまでが長いことがある病気です。抗体がついたことを確かめたあと、さらに時間をおくことで安全を確かめます。だから日本に着く日は、採血の日から180日以上あとでないといけません。180日は日本にいる間も数えるので、出発前に採血しておけば、そのぶん早く帰れます。足りないと、足りない日数だけ空港の施設に預けられます(費用は自分持ち)。

輸出検査(動物検疫所)

日本を出るときに、国の動物検疫所がペットの健康と、注射・チップの記録を確かめ、英語の「輸出検疫証明書」を出してくれます。これが行き先の国で入国の書類になり、日本に帰るときにも「日本から出た記録」として役立ちます。出発の14日前までに申し込み、検査の料金はかかりません。

指定地域

日本が「狂犬病が出ていない」と認めた地域で、アイスランド・オーストラリア・ニュージーランド・フィジー・ハワイ・グアムの6つです。日本から直接行って、そこだけにいて帰るなら、日本に帰るための注射・抗体検査・180日の待機は条件になっていません(マイクロチップは必要)。

IATA基準のクレート

国際航空運送協会(IATA)が決めた、飛行機でペットを運ぶための箱の基準です。中で立って向きを変えられる大きさ、丈夫な作り、空気の通り道、水入れなどが決まっています。合わないと乗せてもらえません。

厚生労働省の輸入届出

人にうつる動物の病気(動物由来感染症)を防ぐための制度です。フェレット・ハムスター・鳥などを日本に入れるとき、行き先の国の政府が出した「病気がない」証明書をつけて、着いた空港の検疫所に届け出ます。日本で飼っていた子も対象です。

ワシントン条約(CITES)

絶滅のおそれがある野生動物を守るための国際的な決まりです。オウム・インコの多くやリクガメ・カメレオンなどが対象で、国をまたいで動かすときに許可書が必要です。日本の窓口は経済産業省です。

よくある質問

Qペットを海外に連れて行くとき、まず何をすればいいですか?

A行き先と、日本に帰る予定の日を決めて、このページのスケジュールで「いつまでに何をするか」を確かめましょう。犬・猫ならマイクロチップと狂犬病の注射から、ほかの動物なら行き先の国の条件の確認から始めます。

Q犬・猫はどれくらい前から準備が必要ですか?

A出発だけなら最短1〜2か月です。ただし日本に帰れるのは抗体検査の採血から180日以上あとなので、短い滞在のときは早めに準備します。オーストラリアは出国の180日以上前から、シンガポールは採血が出国の90日以上前など、国によって長くなります。

Q費用はどれくらいかかりますか?

A犬・猫を北米に往復で連れて行き、自分で手続きすると十数万〜二十数万円が目安です(人の航空券は別)。業者にまかせたり、オーストラリアのように検疫施設に入る国だと、さらに高くなります。

Qペットは飛行機で一緒に乗れますか?

AJAL・ANAの国際線は客室に乗れず、貨物室に預けます。一部の海外の航空会社は小さい犬・猫なら客室OKです。

くわしい説明

このページの内容は2026年10月26日に、動物検疫所・各国の公式ページなどで確かめた目安です。ルールは変わることがあるので、必ず公式ページでも確かめてください。