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もしも、猫が年をとったら

猫が年をとったら(老猫の介護・認知症)

猫は7歳ごろからシニア、12歳ごろから高齢です。水をたくさん飲む・やせるなどのサイン、毎日のお世話、認知症(夜鳴き)、介護、老猫ホームまで、このページでわかります。

1.何歳からシニア?

シニアの始まり高齢
猫7歳ごろ〜12歳ごろ〜

猫の平均寿命は16.0歳です(2025年・ペットフード協会の調査)。年をとると、食べ方や寝方、トイレのようすが少しずつ変わります。

2.年をとると出てくるサイン

高いところに登らなくなる関節が痛いことがあります(関節炎)。
水をたくさん飲む・おしっこが多い腎臓病、糖尿病、甲状腺の病気のサインのことがあります。
よく食べるのにやせる甲状腺機能亢進症のことがあります。
毛づくろいをしなくなる毛がぼさぼさになる、口の痛み(歯周病)のこともあります。
夜に大きな声で鳴く認知症や、体の不調のことがあります。
トイレの失敗関節の痛みで、トイレに入りにくいこともあります。
「年のせい」と決めつけない

困った行動の裏に、痛みや病気がかくれていることがあります。気になる変化があったら、動物病院でみてもらいましょう。

3.毎日のお世話

ごはんシニア用のフードに少しずつ切りかえます。腎臓の病気が多いので、水をたくさん飲めるよう、水の器を何か所かに置き、ウェットフードも取り入れましょう。
運動遊ぶ時間を短く、こまめにしましょう。
住まい段差にステップを置き、トイレは入り口の低いものに。寝床は暖かい場所に。
健康診断年をとると、半年に1回の健康診断がすすめられることが多いです。血液検査やおしっこの検査で、病気を早く見つけられます。
歯のケア歯周病は、ほかの病気の原因にもなります。歯みがきや、動物病院での歯石とりを相談しましょう。
つめ切り・ブラッシング動くことが減ると、つめが伸びやすくなります。

4.猫の認知症(認知機能不全症候群)

猫も、年をとると認知症になることがあります。海外の調査では、11〜14歳の猫の約3割、15歳以上の約半分に、認知機能の低下のサインがあったと報告されています。

夜鳴き・昼夜逆転夜に鳴いたり起きていたりして、昼は寝てばかり。
同じ所をぐるぐる歩く狭い所に入って、出られなくなることもあります。
名前を呼んでも反応しない家族がわからないように見えることもあります。
トイレの失敗決まった場所でできなくなります。

できること

まず動物病院へ目や耳の衰え、痛み、ほかの病気でも、同じような行動が出ます。原因を確かめましょう。進み方をおそくする薬や食事を相談できます。
昼に日光と刺激を昼に明るい場所で過ごし、散歩や遊び、声かけで体と頭を使うと、夜に眠りやすくなることがあります。
ぶつからない部屋づくり家具の角を守る、円形のサークルで歩き回れるようにする、すべらない床に。
家族で抱えこまない夜鳴きが続くと、家族も眠れなくなります。動物病院や、老猫ホーム、短い預かりも相談しましょう。

5.介護が必要になったら

寝たきりの床ずれ予防体圧を分けるマットを使い、数時間ごとに体の向きを変えましょう。骨が出ている所が赤くなったら、早めに病院へ。
食事の介助食べやすい高さの器、やわらかいフード。飲みこむ力が落ちたら、食べ方を病院で相談しましょう。
排せつの世話おむつやペットシーツ。おしっこが出にくいときは、出し方を獣医師に教わりましょう。体はこまめに拭いて清潔に。
歩く手伝い段差をなくし、トイレや水の場所を近くに。
在宅で受けられる手伝い往診の動物病院、ペットシッターの介護、動物病院のデイケアなどがあります。

6.老猫ホーム

老猫ホームは、年をとった猫を預かって、ふだんの世話や介護をしてくれる施設です。飼い主の入院や仕事、介護の負担が大きくなったときの選択肢になります。数週間〜数か月の短い預かりから、最期まで預かる「終生預かり」まであります。

料金の例(環境省の資料にのっている施設の例)

1年あたりの料金小型犬・猫 約31.5万円〜大型犬 約73.5万円

2年目まで高く、3年目から安くなる例年36万円 → 年15万円

終生預かり一括で相談(施設ごとに大きくちがう)

治療費別にかかることが多い

選ぶときに確かめること

動物取扱業の登録があるか都道府県などに登録している施設かを確かめましょう。登録番号は施設に掲示されています。
見学できるか部屋の清潔さ、におい、温度、ほかの子のようすを、自分の目で見ましょう。
夜間の見守りと、動物病院との連携夜にだれかいるか、具合が悪くなったときにどこの病院に連れて行くか。
契約の決まり前払いの料金は、亡くなったときや途中でやめたときに返ってくるか。治療費はだれが払うか。
面会・ようすの報告会いに行けるか、写真や動画で知らせてくれるか。
入れる条件ワクチンの証明、年齢、病気の有無など。
安すぎる「引き取り」に注意

動物を守る団体のような名前で、お金を受け取って引き取ったあと、世話をしないという問題も報告されています。登録と見学、契約書の確認を必ずしましょう。

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7.最期に向けて

病気が進んだときに、どこまで治療をするか、家でみとるか、入院するかは、元気なうちから家族で話しておくと、あわてずにすみます。かかりつけの獣医師にも、早めに相談しましょう。

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ほかのケース

よくある質問

猫は何歳からシニア?

7歳ごろからシニア、12歳ごろから高齢とされることが多いです。

猫の平均寿命は?

猫の平均寿命は16.0歳です(2025年・ペットフード協会の調査)。

猫の認知症の症状は?

夜鳴き、昼夜逆転、同じ所をぐるぐる歩く、狭い所から出られない、呼んでも反応しない、トイレの失敗などです。ほかの病気でも同じような行動が出るので、まず動物病院でみてもらいましょう。

夜鳴きがひどくて眠れない

昼に日光と刺激を与えると、夜に眠りやすくなることがあります。体の不調のこともあるので、動物病院に相談しましょう。家族だけで抱えこまず、老猫ホームや短い預かりも考えましょう。

シニアのフードはいつから?

7歳ごろを目安に、体重やようすを見ながら、少しずつ切りかえましょう。病気があるときは、獣医師にすすめられた食事を優先します。

健康診断はどのくらい?

年をとったら、半年に1回がすすめられることが多いです。

老猫ホームの料金は?

施設によって大きくちがいます。環境省の資料の例では、1年あたり約31.5万〜73.5万円、2年目まで高く3年目から安くなる施設、終生預かりを一括で相談する施設などがありました。治療費は別のことが多いです。

老猫ホームの選び方は?

動物取扱業の登録、見学、夜間の見守り、動物病院との連携、契約の決まり(前払いの料金が返るか)、面会できるかを確かめましょう。

寝たきりになったら?

体圧を分けるマットを使い、数時間ごとに体の向きを変えて、床ずれを防ぎましょう。排せつや食事の介助は、獣医師に方法を教わると安心です。

このページは一般的な情報で、診断のかわりにはなりません。気になることは、かかりつけの動物病院に相談してください。

参考:東京都 令和4年度適正飼養講習会資料(シニアの犬と猫)/ペットフード協会「令和7年 全国犬猫飼育実態調査」/環境省 動物愛護部会資料(老犬・老猫ホーム)/Gunn-Moore et al.(猫の認知機能)