1.苦情が来たら、まずすること
1何に困っているかを、くわしく聞く鳴き声か、におい・ふんか、時間帯はいつか。言い返さずに、まず相手の話を聞きましょう。
2まず、ていねいにおわびする気づいていなかったとしても、「ご迷惑をおかけしました」と伝えるだけで、話し合いがしやすくなります。
3本当にうちの子か、確かめる留守中の鳴き声は、飼い主が気づきにくいです。見守りカメラや録音で確かめましょう。
4すぐできる対策を伝える「〇日から、こうします」と具体的に伝え、しばらくたったら「その後いかがですか」と声をかけると、信頼につながります。
直接のやりとりがこわいとき集合住宅なら管理会社や大家さんに間に入ってもらいましょう。一戸建てなら、自治会や、市区町村の動物愛護の窓口・保健所に相談できます。
2.犬の鳴き声の苦情
犬の鳴き声は、近所の苦情でいちばん多いものの一つです。鳴く理由がわかると、対策も選びやすくなります。
| 鳴くとき | よくある理由 | 対策の例 |
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| 留守番中 | 不安、さみしさ、退屈 | 出かける前に散歩と遊び、知育おもちゃ、少しずつ留守に慣らす |
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| チャイム・人の声・車の音 | 警戒、なわばり | 窓から外が見えないようにする、音に少しずつ慣らす |
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| 夜中・明け方 | 高齢(認知症)、体の不調、運動不足 | 動物病院でみてもらう、昼に体を動かす |
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| 要求(ごはん・遊んで) | 鳴くと願いがかなうと覚えた | 鳴いているあいだは応えず、静かになったらほめる |
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✓防音の工夫窓に防音カーテンや防音シート、壁から離して寝床を置く、すきまテープ。
✓散歩と遊びを増やす体と頭を使うと、留守番中に落ち着きやすくなります。
✓叱らない大声で叱ると、かえって興奮して鳴くことがあります。
✓トレーナーや獣医師に相談しつけ教室や、行動の専門の獣医師(行動診療科)に相談する方法もあります。
✓鳴き声を止める首輪は慎重に電気や刺激で止める道具は、こわがって別の問題が出ることがあります。使う前に専門家に相談しましょう。
✓留守が長い日は預けるペットホテルやペットシッター、犬の幼稚園を使う方法もあります。
3.におい・ふん・毛の苦情
✓ベランダでの世話をやめるベランダでのブラッシングやトイレは、毛やにおいが近所に流れます。
✓トイレはこまめに掃除においがこもらないよう、換気もしましょう。
✓散歩のふんは持ち帰るおしっこは水で流しましょう。ふんの放置は、条例で禁止している自治体が多いです。
✓多頭飼いは数を見直す数が多いほど、においや鳴き声の苦情につながりやすくなります。
4.猫の外出・庭のふんの苦情
外に出る猫は、よその庭でのふんやおしっこ、車のきず、ゴミあさりなどで苦情になりやすいです。環境省のガイドラインでも、猫は室内で飼うことがすすめられています。
✓室内飼いに切りかえる少しずつ外に出る時間を減らし、窓辺の居場所やキャットタワー、遊びで満足できるようにしましょう。
✓不妊・去勢手術マーキングや、さかりの鳴き声が減ります。
✓迷子札・マイクロチップうちの猫かどうかがわかると、話し合いもしやすくなります。
5.話し合いがまとまらないとき
✓管理会社・大家さん集合住宅なら、まず管理会社へ。規約にもとづいて間に入ってもらえます。
✓市区町村の動物愛護の窓口・保健所飼い方の助言をしてくれます。多くの動物を飼っていて、鳴き声やにおいで近所の暮らしが大きく損なわれているときは、自治体は勧告や命令ができます(動物愛護管理法25条)。
✓自治体の公害苦情の相談騒音として相談できる自治体もあります。
✓簡易裁判所の民事調停話し合いの場を、調停委員が間に入って作ってくれます。

住んでいる地域の窓口をさがす
市区町村の名前を入れると、その地域を受け持つ動物愛護の窓口が出ます。または、地方から選ぶ
出典:環境省「地方自治体連絡先一覧(動物の愛護と適切な管理)」令和8年5月現在。電話は各自治体の担当の部署です。保健所や動物愛護センターの電話番号を案内されることもあります。
こじらせると、損害賠償や退去の話になることも鳴き声やにおいが「がまんできる程度(受忍限度)」をこえると、損害賠償が認められることがあります。賃貸では、契約違反として退去を求められることもあります。早めに対策しましょう。
6.苦情を防ぐために
✓ふだんのあいさつ顔を知っている相手だと、気になることも言いやすく、聞きやすくなります。
✓飼っていることを伝えておく引っ越したとき、両どなりに「犬がいます。うるさいときは教えてください」と伝えておくと安心です。
✓留守中のようすを見る見守りカメラで、鳴いていないか確かめましょう。
✓共用部分では、だっこかキャリーエレベーターや廊下では、動物が苦手な人もいます。
賃貸でペットを飼うとき申請・退去費用・バレたら見る ›よくある質問
Q犬の鳴き声で苦情が来た。まず何をする?
A何に困っているかを聞き、ていねいにおわびしましょう。留守中の鳴き声は気づきにくいので、見守りカメラなどで確かめ、具体的な対策を伝えます。
Q留守番中に吠えるのをやめさせたい
A出かける前に散歩と遊びで満足させる、知育おもちゃを置く、少しずつ留守に慣らす、などがあります。続くときは、トレーナーや行動の専門の獣医師に相談しましょう。
Q夜鳴きがひどい(高齢の犬)
A認知症や体の不調のことがあります。まず動物病院でみてもらいましょう。昼に日光を浴びて体を動かすと、夜に眠りやすくなることがあります。
Q無駄吠え防止の首輪は使っていい?
A刺激で止める道具は、こわがって別の問題が出ることがあります。使う前に、専門家に相談しましょう。
Q直接話すのがこわい
A集合住宅なら管理会社や大家さんに、一戸建てなら自治会や市区町村の窓口に相談しましょう。
Q苦情で、ペットを手放さないといけない?
Aすぐに手放す必要はありません。対策を続けて、近所の人と話し合いましょう。賃貸で契約違反になっているときは、管理会社とよく相談します。
Qうちの猫が、よその庭でふんをしていると言われた
A室内飼いに切りかえるのがいちばんの対策です。少しずつ外に出る時間を減らし、家の中で満足できるようにしましょう。
Q近所の犬がうるさい。どこに相談する?
Aまず飼い主に、困っていることをおだやかに伝えましょう。集合住宅なら管理会社、一戸建てなら市区町村の動物愛護の窓口や保健所に相談できます。
Q鳴き声で訴えられることはある?
A鳴き声やにおいが「がまんできる程度(受忍限度)」をこえると、損害賠償が認められることがあります。早めの対策と話し合いが大切です。
このページは一般的な情報で、法律の判断のかわりにはなりません。困ったときは、自治体の窓口や専門家に相談してください。
参考:環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」/動物愛護管理法25条・施行規則12条(青森県の処分基準の解説)/船橋市「犬・猫の適正飼養ガイドライン」