もしもペット

もしも、ペットがいなくなったら

ペットが迷子になったら

犬や猫が家から逃げた、散歩中にいなくなったときにすることを順番に説明します。届け出は当日中が基本です。連絡するところ、動物ごとの探し方、チラシの作り方、保護されていたときの手続きまで、このページでわかります。

1.いなくなったら、まずこの3つ

迷子の犬や猫は、時間がたつほど遠くへ動き、交通事故の心配も大きくなります。家で待っていても、自分で帰ってくるとは限りません。気づいたらすぐ、次の3つを同時に進めます。

近くを探す

室内飼いの猫やうさぎは、家の中や家のまわりのすき間に隠れていることが多いです。犬は散歩コースを中心に探します。

連絡する(当日中に)

警察、いなくなった場所の保健所・動物愛護センター、近くの動物病院へ。遅くとも翌日までに。

毎日たしかめる

自治体の収容情報を毎日見て、電話でも聞きます。保護された動物が入っている期間は、数日〜1週間ほどです。

無理に追いかけない

見つけても、大きな声で追うと驚いて車道に飛び出すことがあります。しゃがんで、いつもの呼び方で静かに呼びます。

2.最初の24時間にすること

  1. 1
    家の中をもう一度さがす

    戸棚の中、ソファやベッドの下、洗濯機や冷蔵庫の裏など「入れないと思う所」も。猫は隠れ場所を変えるので、何度か見直します。

  2. 2
    家のまわりをさがす

    縁の下、室外機の下、物置、植え込み、車の下。左右3〜5軒分から広げ、よその家の物置やガレージも見てもらえるよう頼みます。

  3. 3
    警察に遺失届を出す

    迷子の犬や猫は、法律では「落とし物」として扱われます。交番か警察署で届けます(オンラインで出せる都道府県もあります)。

  4. 4
    保健所・動物愛護センターに連絡

    いなくなった場所を受け持つ所へ。保護されていないか聞き、迷子の届けをします。下の「窓口をさがす」で電話番号が出ます。

  5. 5
    動物病院・清掃事務所に聞く

    けがをした動物が病院に運ばれることがあります。道路で亡くなった動物は清掃事務所が回収するので、問い合わせてみます。

  6. 6
    チラシを作って、配りはじめる

    写真・特徴・連絡先を入れて、近所のお店や動物病院に掲示をお願いします。小型犬や猫は、近所の家へのポスティングも効果があります。

3.連絡するところと、伝えること

連絡先すること
警察署・交番遺失届を出す。夜や休日に保護された犬や猫は、警察に一時的にいることもあります。
保健所・動物愛護センター保護されていないか確認し、迷子の届けをする。いなくなった場所を受け持つ所が基本です。
市区町村の担当課区の保健所が窓口のこともあります(東京23区など)。
となりの自治体県境・市境の近くでいなくなったとき。体力のある犬はとなりの市まで動きます。
清掃事務所道路で亡くなった動物を回収しています。つらいことですが、早く知るために聞いておきます。
近くの動物病院けがをした動物が運ばれたり、見つけた人が相談に来たりします。
マイクロチップの登録入れている場合は、登録している電話番号が今のものか確かめます。

いなくなった場所の窓口をさがす

市区町村の名前を入れると、その地域を受け持つ動物愛護の窓口と電話番号が出ます。
都道府県・市の一覧から選ぶ

出典:環境省「地方自治体連絡先一覧(動物の愛護と適切な管理)」令和8年5月現在。電話は各自治体の担当の部署です。保健所や動物愛護センターの電話番号を案内されることもあります。

電話で伝えること

いつ・どこで

最後に見た日時と、いなくなったことに気づいた日時、いなくなった場所と状況。

どんな子か

種類、毛の色と長さ、大きさ、性別、不妊・去勢手術をしているか、耳やしっぽの形。

身につけているもの

首輪の色、迷子札、鑑札、マイクロチップの有無。

性格

人見知り、追うと逃げる、呼ぶと来る、など。写真があれば送ります。

4.動物ごとの探し方

動く範囲や隠れる場所は、動物によって大きくちがいます。

500m以内で見つかった猫75%海外の調査・1,210頭
外に出ない猫の範囲約137m同じ調査
外に出る猫の範囲約1.6km同じ調査
30日までに生きて見つかった猫50%同じ調査
室内飼いの猫ほとんどが近くに隠れています
  • 暗くて狭い所でじっとしています。縁の下、室外機の下、物置、植え込み、車の下を重点的に。
  • 怖がっている猫は、呼んでも声を出さず、出てこないことがあります。
  • 夜遅くと明け方に動くので、時間を変えて探します。懐中電灯で目の反射を探すと見つけやすくなります。
  • 見かけた場所に捕獲器を置いて、こまめに見に行く方法もあります(自治体や保護団体で貸してくれることがあります)。
外に出る猫1km以上動くこともあります
  • ふだんの行動範囲の外まで出ていることがあります。
  • 元気な猫は自治体に収容されにくいので、動物病院と清掃事務所への問い合わせが大事です。
  • 近所でエサをあげている人や、散歩をしている人にも声をかけます。
犬遠くへ動くので、早く広く
  • いなくなった場所を中心に、円を広げるように探します。
  • 体力のある大型犬は、1日に何十kmも動くことがあります。
  • いつもの散歩コースを、呼びながら歩きます。怖がりの犬は人の少ない方へ逃げやすいです。
  • 犬は保護されてセンターに入ることが多いので、センターには毎日連絡します。
うさぎまずは家の中を
  • 家具の下や裏、洗濯機の裏、クローゼット、バッグの中。高く跳ぶので、台の上も見ます。
  • 好きな野菜やおやつを何か所かに置きます。外なら、フードを入れたキャリーを開けて置きます。
  • 近くまで来たら、毛布をそっとかぶせて捕まえます。
インコなど鳥よそのベランダで見つかることが多いです
  • すぐ探しはじめるほど見つかりやすくなります。
  • いつものベランダに鳥かごとエサを置き、一緒に飼っている鳥の声を聞かせます。
  • マンションの上の階のベランダに降りていることがあります。チラシと聞き込み、SNSでの呼びかけが大事です。
  • 保護した人が警察に届けることもあるので、警察にも届けます。
フェレット外ではほとんど生きられません
  • 家の中なら、引き出し、戸棚、洗濯かご、箱、ソファの中。網戸を破って出ることがあります。
  • 外では、低い所、物の下、へりに沿って動きます。好きなおもちゃの音を鳴らします。
  • においのついた毛布とフード・水を入れたキャリーを外に置きます。
ハムスターほとんどは家の中にいます
  • 夜に活発になるので、家が静かで暗い夜に探します。電気を消して、音をじっと聞きます。
  • ケージの扉を開けておき、好きなエサを置きます。
  • エサのまわりに小麦粉を薄くまくと、足あとで居場所がしぼれます。
  • ほかのペットは別の部屋に移します。
カメ思ったより遠くへ動きます
  • 家の中なら、家具の下や裏、タンスと壁のすき間。床の物を片づけると見つけやすくなります。
  • 外なら、塀や壁ぞい、茂み、落ち葉や石の下、池や小川などの水辺。土にもぐることもあります。
  • 昼に動いて夜は休むので、昼に探します。

5.迷子チラシの作り方と貼り方

チラシは、近所の人が「見たかも」と思い出すきっかけになります。いなくなった当日から数日以内に作ります。

チラシにのせること

  • 顔と全身がわかる写真(毛の色が正しく出ているもの)
  • いなくなった日時と場所
  • 種類・毛の色・大きさ・性別
  • 首輪の色、迷子札など身につけているもの
  • 性格(追うと逃げる、など)と「見かけたら追わずに連絡を」のお願い
  • 連絡先(苗字と携帯電話の番号)

気をつけること

  • 住所やフルネームは書かない
  • 特徴をひとつだけ書かずに残しておく(いたずらの連絡を見分けるため)
  • 電柱・街灯・ガードレールには貼らない(屋外広告物条例で禁止の所が多い)
  • 貼った場所を記録しておく
  • 見つかったら、すぐにはがす

置かせてもらう・配る場所

動物病院・ペットショップ

保護した人が相談に来る場所です。

コンビニ・スーパー・お店

人が集まる場所。店の人に許可をもらいます。

近所の家へのポスティング

小型犬や猫は、近所の家の物置などで見つかることがあります。

散歩中の人・配達の人

毎日同じ道を歩く人は、ふだんいない動物に気づきやすいです。

6.保護されていたら(期間と手数料)

保護された犬や猫は、決まった期間だけセンターなどで預かられます。期間と手数料は自治体によってちがいます。下は一例です(2026年11月に確認)。

自治体預かる期間の例返してもらうときの費用
東京都7日3,200円+1泊680円
横浜市—4,000円+1日1,000円
名古屋市1週間ほど3,000円+1日500円
さいたま市公示5日3,660円+1日520円
札幌市—犬6,500円・猫4,300円+1日450円(猫300円)
船橋市—3,780円+1日590円
広島県—2,540円+1日710円
登録していない犬は、ほかにも費用がかかります

犬の登録(3,000円ほど)や、狂犬病の予防注射をその場で求められることがあります。払った手数料は返ってきません。

迎えに行くときに持っていくもの

本人確認の書類

運転免許証など。印鑑がいる所もあります。

首輪とリード、またはキャリー

段ボールや紙袋は不可の所もあります。

犬は鑑札と注射済票

なければその場で手続きになることがあります。

手数料

受付の曜日と時間が決まっているので、先に電話します。

7.ネット・SNS・ペット探偵

自治体の収容情報

毎日見ます。ネットに出ない動物もいるので、電話でも確かめます。環境省のサイトに、各自治体の掲載ページがまとまっています。

警察の落とし物情報

警察に届いた落とし物は、ネットで公開されています(保管期間は3か月)。

迷子の掲示板・SNS

地域の掲示板や保護団体のSNSで呼びかけます。情報が切り取られて広がることがあるので、のせる内容は最小限に。

ペット探偵にたのむとき

メリット
探す人手と時間が増える

夜の張り込みや捕獲器の設置など、ひとりではむずかしい捜索を任せられます。

デメリット
費用が大きく、幅もある

数万〜20万円ほど。1日料金か総額か、チラシ代や交通費が入っているかで変わります。

デメリット
「発見率」の意味が会社ごとにちがう

「姿を見た」を発見とする会社と、「保護できた」を発見とする会社があります。キャンセル料の決まりも先に確かめます。

8.知っておきたい決まり

迷子のペットは「落とし物」

法律(遺失物法)では、迷子の犬や猫は遺失物として扱われます。見つけた人は、飼い主に返すのが原則です。

犬には鑑札と注射済票

狂犬病予防法で、犬には鑑札と注射済票を着ける決まりがあります。番号から、市区町村が飼い主を調べられます。

マイクロチップの登録

2022年6月から、販売される犬猫には装着が義務になりました。買った・譲り受けた場合は、30日以内に自分の情報へ変更登録します。住所や電話の変更届は無料です。

猫は迷子札で

猫には犬の鑑札のような登録の決まりがないので、連絡先を書いた迷子札が役に立ちます。名前だけの首輪では、飼い主の連絡先がわかりません。

9.見つかったあと・もう迷子にしないために

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    動物病院でみてもらう

    けが、脱水、ノミ・ダニがついていないか。外で何日か過ごした子は、あとから具合が悪くなることもあります。

  2. 2
    連絡した所に「見つかりました」と伝える

    警察、センター、動物病院、清掃事務所に。届けたままだと、ほかの人の手間になります。

  3. 3
    チラシをはがし、SNSを更新する

    貼った場所の記録を見ながら、すべてはがします。

もう迷子にしないために

玄関・窓・網戸

ドアを開ける前にどこにいるか確かめる。網戸は押すと開くことがあるので、ロックや柵を。

首輪とリードを点検

ゆるみ、古くなったリードは抜けや切れの原因です。雷や花火の日はとくに注意します。

迷子札とマイクロチップ

連絡先を書いた迷子札をつけ、チップの登録情報を今のものにしておきます。

今の写真を撮っておく

顔、全身、模様や特徴がわかる写真。チラシを作るときにすぐ使えます。

迷子の犬や猫を見つけた・保護したら見つけた人がすること、連絡するところ見る ›

10.災害ではぐれたとき

大きな災害では、はぐれたペットが放浪することが多くあります。まず自分の安全を守ることが前提です。落ち着いたら、自治体(保健所・動物愛護センター)や避難所の掲示、獣医師会などの動物救護の窓口に問い合わせます。

同行避難

ペットを連れて、安全な場所まで一緒に逃げること。

同伴避難

避難所でペットを世話している状態のこと。同じ部屋で過ごせるという意味ではありません。

ふだんの備えが、はぐれたときに効きます

迷子札・鑑札・マイクロチップがあれば、はぐれても飼い主がわかります。名前や連絡先のない首輪だけでは、飼い主の印として足りません。

近くの動物病院をさがす見つかったあとの診察や、マイクロチップの確認にさがす ›

よくある質問

何時間たったら届ければいい?

時間を置かずに、気づいた当日に届けます。山梨県は「遅くとも翌日まで」と案内しています。保護された犬や猫の収容期間は、数日〜1週間ほどの自治体が多いため、待っているあいだに期限が来てしまうことがあります。

どこに連絡すればいい?

警察(遺失届)、いなくなった場所の保健所・動物愛護センター、市区町村の担当課、清掃事務所、近くの動物病院です。県境や市境の近くでいなくなったときは、となりの自治体にも連絡します。

住んでいる所と、いなくなった場所の市がちがう

保護された動物は、見つかった場所を受け持つセンターに入ります。いなくなった場所の自治体を中心に、住んでいる所の自治体にも連絡しておくと安心です。

猫も保健所に連れていかれる?

元気に動ける猫は、自治体に捕獲されることは基本的にありません。収容されるのは、けがや病気で動けない猫がほとんどです(環境省・名古屋市)。そのため猫は、近所を自分で探すことと、清掃事務所や動物病院への問い合わせが中心になります。

室内飼いの猫は、どこまで行く?

多くは近くにいます。海外の調査(1,210頭)では、75%が逃げた場所から500m以内で見つかり、外に出ない猫は137mほどの範囲で見つかっていました。まずは家のまわり、左右3〜5軒分から探します。

犬はどのくらい遠くへ行く?

体力のある犬は、1日に何十kmも動くことがあります(山梨県)。となりの市まで行くこともあるので(堺市)、いなくなった場所を中心に、円を広げるように探します。

夜に探してもいい?

猫は夜遅くと明け方に動くことが多いので、夜の捜索は大事です。懐中電灯で、物かげに光る目を探します。近所の迷惑にならないよう、声は小さめにします。

ネットの収容情報に出ていない。いないということ?

そうとは限りません。ネットに出さない動物がいる自治体や、休日に保護された分は翌日に更新される自治体があります。個人が保護していることもあるので、必ず電話でも確かめます(広島県・札幌市・名古屋市)。

保護されていたら、何日で処分される?

自治体によってちがいます。例として、東京都は収容から7日、さいたま市は公示5日、名古屋市は1週間ほどです。名古屋市は、期限の前に飼い主以外へ譲ることはないと案内しています。

返してもらうのに、いくらかかる?

例:東京都は返還手数料3,200円と1泊680円、横浜市は4,000円と1日1,000円です。登録していない犬は、登録料(3,000円ほど)や狂犬病の注射代がかかることもあります。

迎えに行くとき、何を持っていく?

本人確認の書類、首輪とリード、またはキャリー(段ボールは不可の所もあります)、犬は鑑札と注射済票、手数料です。受付時間が決まっているので、先に電話します。

マイクロチップが入っていれば、連絡は来る?

登録してある情報が正しければ、センターなどから連絡が来ます。引っ越しや電話番号の変更をしたら、登録の変更届(無料)を出しておきます。

ペットショップで買った子のチップは、自分の名前になっている?

お店の名前のままのことがあります。買った日から30日以内に、自分の情報へ変更登録をする決まりです(オンライン400円、紙1,400円)。

チラシを電柱に貼ってもいい?

電柱や街灯、ガードレールへの貼り紙は、屋外広告物条例で禁止されている所が多く、はがされます。お店や家の塀は、持ち主の許可をもらってから貼ります。

チラシに名前や住所を書いても大丈夫?

連絡先は苗字だけ、または変えやすい携帯電話の番号にします。住所は書かないほうが安全です。見つかったら、すぐにはがします(堺市)。

「見つけた。お金を払えば返す」と連絡が来た

その子の特徴を説明してもらい、写真を送ってもらいます。返す前にお金を求める相手には注意して、警察に相談します。チラシに特徴をすべて書かず、ひとつ残しておくと確かめやすくなります。

ペット探偵は頼んだほうがいい?

頼むかどうかは自由です。料金は数万〜20万円ほどと幅があり、1日料金か総額か、夜の張り込みや捕獲器の代金が入っているか、キャンセル料などを先に確かめます。会社ごとの「発見率」は、言葉の意味がちがうことがあります。

インコが逃げた。見つかる?

よそのベランダに降りて保護されることが多いので、チラシ・聞き込み・SNSがとくに大事です。いつものベランダに鳥かごとエサを置き、警察と自治体(犬・猫以外の動物の収容情報)にも届けます。

見つけた人が、そのまま飼っていたら?

迷子の犬や猫は、法律では「落とし物(遺失物)」として扱われ、見つけた人は飼い主に返すのが原則です。日がたつほど話がこじれやすいので、早く届けておくことが大切です。

災害ではぐれたら、どこに聞けばいい?

自治体(保健所・動物愛護センター)、避難所の掲示、獣医師会などがつくる動物救護の窓口に問い合わせます。迷子札やマイクロチップがあれば、はぐれても飼い主がわかります。

手数料や預かる期間は、自治体によってちがい、変わることもあります。必ずお住まいの自治体に確かめてください。猫の移動範囲などの数字は海外の調査(Huangら, 2018)によるものです。

参考:環境省「迷子の犬や猫を探している方へ」/環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録」/各都道府県・市の動物愛護センターの案内/警視庁「遺失物の取扱い」/Huang et al., Animals 2018