もしもペット

飛行機でペットを連れて行く(国際線)

海外へは「客室に持ち込む」「受託手荷物として預ける」「貨物として送る」の3つの方法があります。ANA・JALは客室に乗せられません。どの方法でも、まず相手の国の入国条件を調べ、日本の動物検疫所に出発14日前までに届け出る必要があります。

先に、検疫の手続きを確かめる行き先の国と動物を選ぶと、いつまでに何をするかを日付つきで出します

日本を出るまでの流れ

  1. 11. 相手国の入国条件を調べる(数か月前)相手国の動物検疫機関か在日大使館で確認します。マイクロチップ、狂犬病ワクチン、抗体価検査、輸入許可、指定の様式など、国ごとに違います。オーストラリア・ニュージーランドは、輸出日の6か月以上前に動物検疫所でマイクロチップの読み取り確認が必要です。
  2. 22. 日本に戻る可能性があるなら、帰国の準備も同時に指定地域以外から日本に戻るときは、マイクロチップ、狂犬病ワクチン、抗体価検査(農林水産大臣が指定する検査施設)、日本到着40日前までの届出が必要です。出国前に済ませておくと、帰国時に長く係留されずに済みます。
  3. 33. マイクロチップを入れるISO規格のものが一般的です。ワクチンより前に入れておくのが基本です(順番を条件にする国があります)。
  4. 44. ワクチンと検査を受ける動物病院で狂犬病ワクチン、必要なら抗体価検査、そのほかのワクチンや駆虫を受け、証明書をもらいます。
  5. 55. 航空会社を決めて、ペットの予約をする客室・受託手荷物・貨物のどれにするか決め、航空券を買ったらすぐペットの予約をします。
  6. 66. 動物検疫所に輸出検査を申請する(輸出日の14日前まで)NACCS(推奨)かEメールで申請書と書類を出します。便名が決まっていなければ「未定」で出して、あとで直せます。電話での予約は受け付けていません。
  7. 77. 輸出検査を受ける(出発10日以内)成田・羽田・関西空港の支所は毎日8:30〜16:30。所要30分〜1時間。出発空港以外の動物検疫所で前もって受けることもできます。英文の輸出検疫証明書が出ます。
  8. 88. 出発当日出発120分前を目安にカウンターへ。輸出検疫証明書・相手国の書類・航空会社の同意書を見せ、ペットを預けるか一緒に搭乗します。
  9. 99. 到着したら到着空港の検疫で入国手続きをします。国によっては係留(一定期間の隔離)があります。

乗せ方

貨物として預ける(ペットだけを送る)

  1. 1航空貨物を扱う業者に相談するペット輸送の専門業者や、OCS・日本通運などの航空貨物の会社が、予約・通関・空港への搬入を手配します。
  2. 2相手国の条件と書類をそろえる検疫書類の準備は自分で行うか、代行のある業者に頼みます。
  3. 3動物検疫所で輸出検査を受ける出発の10日以内に検査を受け、英文の輸出検疫証明書をもらいます。
  4. 4空港の貨物ターミナルに預ける業者が指定する時間に貨物ターミナルへ持ち込みます(業者が自宅まで迎えに来るサービスもあります)。
  • イギリス・オーストラリアなど、手荷物での持ち込みを認めず貨物だけにしている国があります。
  • 代行をすべて頼むと、アジアで30万〜60万円、欧米で50万〜80万円、オーストラリア・ニュージーランドでは100万円以上かかることもあります(業者のまとめ記事による目安)。

受託手荷物として預ける(自分と同じ便の貨物室)

  1. 1航空会社にペットの予約をするANAは出発4日以上前ならLINE、3日以内は電話。JALは問い合わせ窓口に連絡(L・Mクレートは4日前まで)。ケージの3辺の長さとペット+ケージの重さを伝えます。
  2. 2IATA規格のケージを用意する立って向きを変えられて横になれる大きさのハードケース。ANAは3辺合計292cm・45kgまで。
  3. 3書類をそろえる輸出検疫証明書、相手国の健康証明書・輸入許可など。航空会社の同意書(確認書)も印刷して持参。
  4. 4当日は出発120分前にカウンターへANA・JALとも120分前が目安。輸出検査を空港で受けるなら、さらに早く。
  • ANA・JALの日本発の国際線は、この方法が基本です。料金はANAで1ケージ25,000円(同じエリア内)〜40,000円(大陸をまたぐ区間)。
  • 夏(5/1〜10/31)は短頭犬種を預けられない会社が多く、エア・カナダは日本発着便の貨物室を6/1〜9/30に受け付けません。
  • 乗り継ぎ地ではごはんをあげられません。乗り継ぎ時間が長い便はさけます。

客室に持ち込む

  1. 1客室に乗せられる航空会社・便を選ぶ日本発着ではアシアナ航空、デルタ航空、エア・カナダなど。ルフトハンザ・スイスなど欧州の会社も可能とされています(下の表)。KLMは欧州内の便だけです。
  2. 2重さとキャリーの大きさを確かめるペットとキャリーを合わせて7〜8kgまで、前の座席の下に入る大きさ(例:アシアナは高さ21×横32×縦45cm以内)が一般的です。
  3. 3航空券を買ったらすぐペットを登録する1便に乗せられる数に上限があります。アシアナは出発48時間前まで、エア・カナダは購入後24時間以内の登録がすすめられています。
  4. 4当日はカウンターで手続きWebチェックインはできない会社が多いので、早めに空港へ。機内ではキャリーから出せません。
  • ビジネスクラスや一部の機材・座席(非常口席など)では持ち込めないことがあります。
  • 8kgをこえる子は客室に乗せられず、受託手荷物か貨物になります。

航空会社ごとの条件

ANA(国際線)1ケージ:大陸をまたぐ区間 40,000円…
客室
不可(哺乳類・鳥は貨物室のみ)
預け
可(受託手荷物として貨物室へ。事前予約が必要) 国によっては貨物扱いのみ。イギリス・香港・オーストラリアに入国する便は手荷物で預けられず、貨物代理店に相談
料金
1ケージ:大陸をまたぐ区間 40,000円、同じエリア内(例:羽田—バンコク)25,000円
条件
生後4か月以上。ケージ3辺合計292cm以内・ペット+ケージ45kg以内。5/1〜10/31は短頭犬種13種不可
日本発着
日本発着のANA便名で予約した場合のみ。出発4日以上前はLINEのANAメッセージ「国際線ペット予約」、3日以内はANAあんしんご予約デスク。当日は出発120分前にカウンターへ
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
JAL(国際線)公式ページに金額の記載なし
客室
不可(貨物室で預かり)
預け
可(事前予約が必要。L・Mクレートの予約は搭乗日の4日前まで) JALCARGOで別に受付
料金
公式ページに金額の記載なし(搭乗手続きのときに案内)
条件
生後8週以上。IATA基準のハードクレート(ソフト・折りたたみ不可)。ブルドッグ・フレンチブルドッグは全便不可
日本発着
JAL国際線の問い合わせ窓口に連絡して予約(回答に数日かかることあり)。当日は出発120分前までにカウンター。シンガポール線は個人で輸入通関できない
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
アシアナ航空日本—韓国:140,000ウォン
客室
可:犬・猫・小鳥。ペット+ケージ7kg以下、ケージ高さ21×横32×縦45cm以内(前の座席の下)。生後16週以上、1人1匹
預け
可:ペット+ケージ45kg以下、3辺合計285cm以下。短頭種の犬・猫は預けられない —
料金
日本—韓国:140,000ウォン(USD140、ケージ込み32kgまで)、32〜45kgは290,000ウォン。アジアのほかの路線 210,000ウォン〜、米州・欧州・オセアニア 290,000ウォン〜(公式の表は「韓国発往復」の表記。片道の額は予約時に確認)
条件
国際線は出発48時間前(営業日)までに予約センターで承認が必要。承認なしでは乗せられない
日本発着
日本の予約センター 0570-082-555。エアプサンのコードシェア便は不可。韓国乗り継ぎで欧米へ行く人も多い路線
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
大韓航空公式で確認できず
客室
可(目安):犬・猫・鳥。ペット+キャリー7kg以下
預け
可(目安) —
料金
公式で確認できず
条件
目安:キャリー最大 32×45×19cm、生後8週以上。国際線は出発48時間前までに承認
日本発着
公式ページを取得できなかったため、2025年5月時点のまとめ記事による目安。予約時に必ず確認
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
ルフトハンザ ドイツ航空公式で確認できず
客室
可(目安):犬・猫。キャリー込み8kg以下、55×40×23cm以内
預け
可(目安) —
料金
公式で確認できず
条件
目安:生後12週以上(ドイツ発着・経由は15週以上)、1人2匹まで。出発72時間前までにオンラインか旅行会社で申込
日本発着
公式ページを取得できなかったため、2025年5月時点のまとめ記事による目安。予約時に必ず確認
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
スイス インターナショナル エアラインズ公式で確認できず
客室
可(目安):犬・猫。キャリー込み8kg以下、55×40×23cm
預け
可(目安) —
料金
公式で確認できず
条件
目安:生後12週から、1人最大2匹。マイブッキングかサービスセンターで事前申込
日本発着
公式ページを取得できなかったため、2025年5月時点のまとめ記事による目安。予約時に必ず確認
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
エールフランス航空公式ページに金額の記載なし
客室
可:犬・猫。ケージ込み8kg未満(8kg以上は貨物室)
預け
可:ケージ込み8〜75kgは貨物室 —
料金
公式ページに金額の記載なし
条件
出発24時間前までに予約(米国へ犬を連れて行く場合は48時間前)
日本発着
公式ページに日本発着の個別の条件の記載なし。EU外への移動は出発・到着・経由国の規則を確認するよう案内
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
KLMオランダ航空片道70〜500ユーロ
客室
欧州内の便だけ可(猫か犬1匹、ケージ込み8kg以下、46×28×24cm)。日本線などの長距離便は不可
預け
可:最大3匹、ペット1匹14kg以下・ケージ込み75kg以下。ただしボーイング787-9・787-10の便は不可 貨物扱いのみの国へは手荷物で運べない(専門業者に相談)
料金
片道70〜500ユーロ
条件
生後15週以上。出発48時間前までに予約。短頭種の犬・猫の多くは貨物室で預けられない
日本発着
日本線の客室同伴は不可。預ける場合も、日本線の機材が787だと受け付けられないため、予約時にKLMに確認
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
デルタ航空国際線の客室同伴 片道200ドル
客室
可:小型の犬・猫・鳥。ソフトケース推奨サイズ 18×11×11インチ。1ケージ1匹。ビジネス・Delta Oneは不可
預け
公式の概要ページに記載なし(大きいペットは貨物) 大型のペットは貨物(Delta Cargo)
料金
国際線の客室同伴 片道200ドル(チェックイン時に支払い)
条件
便ごとに上限あり(先着順)。予約センターに電話で申込
日本発着
客室同伴を断る行き先(オーストラリア・ニュージーランド・イギリス・ハワイなど)に日本は入っていない。必要書類がそろえば可、と案内
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
エア・カナダ国際線 客室 100〜120カナダ/米ドル…
客室
可:猫か小型犬1匹。ソフトキャリーで前の座席の下(標準機材 40×43×20cm)。生後10週以上
預け
可:3辺合計292cm・ペット+ケージ45kgまで。短頭種の犬は不可 45kgをこえるとAir Canada Cargo
料金
国際線 客室 100〜120カナダ/米ドル、貨物室 270〜324カナダ/米ドル(片道)
条件
航空券を買ったあと電話でペットを登録(24時間以内が推奨)。登録なしは空港で受け付けない。Webチェックイン不可
日本発着
日本発着は6/1〜9/30に貨物室での預かり不可(客室は日本独自の制限の記載なし)
公式の案内を見る確認日:2026-10-31
ユナイテッド航空公式で確認できず
客室
公式で確認できず
預け
公式で確認できず 公式で確認できず
料金
公式で確認できず
条件
目安:犬・猫、ハード 44×30×22cm・ソフト 45×27×27cm以内(2025年5月時点のまとめ記事)
日本発着
日本語の公式ページは古いペット貨物(PetSafe)の案内のままで、いまの日本線の扱いは確かめられなかった。予約時に必ず確認
公式の案内を見る確認日:2026-10-31

輸送をまとめて頼める業者

検疫の書類、航空券の手配、空港までの送迎を頼めます。

Traveling Dogs Tokyo

東京都

輸出入の手続き自宅からの集荷・配達羽田・成田・関西空港に対応輸送用ケージ・預かり・通関・獣医の手配クレートトレーニング

TOMY International(トミーインターナショナル)

神奈川県

空輸の手配自宅からの集荷・配達預かり輸送用ケージの手配長距離の陸送の手配。成田・羽田

日本通運 ペットの海外輸送

全国

海外引っ越しに合わせたペットの航空貨物輸送(航空会社への予約輸出の通関航空会社への搬入)。日本への帰国(輸入検疫)にも対応

OCS 動物(ペット)輸送

東京都(羽田・成田)

航空貨物の予約輸出の通関飛行機への搭載(羽田・成田のOCS倉庫に持ち込み)。地方空港発は個別対応

重さ(ケージ込み)か容積重量の大きい方で計算。見積もりフォームあり

エコノムーブジャパン(ペットの海外引越し)

東京都

ペットの海外引っ越し(飼い主と一緒のハンドキャリーまたは航空貨物)。全国発

BURDEN PET RELOCATION(バーデン)

千葉県(成田空港に事業所)

輸出入の検疫手続きの代行スケジュール作成航空貨物の予約輸出の通関海外の受け取り業者の手配

行政書士 渡邉光一事務所(ペット検疫手続サポート)

東京都

輸出・輸入の検疫手続きの代行(動物検疫所への申請相手国の書類作成)健康診断書の英訳英国EHC取得サポート係留中の面会日の調整

輸出 50,000〜85,000円/輸入 60,000円〜(税別・1頭目)

行政書士七野国際法務事務所(東京ドッグクリニック)

東京都

犬猫の出入国の検疫手続きの代行相手国の書類作成領事認証・アポスティーユ系列病院でのワクチン・採血・マイクロチップ

輸出・輸入 各77,000円/往復(短期滞在)132,000円(先払い)

Japan Dog Export

千葉県

輸出入の書類手続き動物検疫所の検査予約の代行羽田・成田への送迎国際輸送の手配預かり(短期・長期)

羽田送迎 20,000円/成田送迎 25,000円(基本料金)

よくある質問

ANAやJALの国際線で、ペットを客室に乗せられますか?

できません。ANA・JALとも国際線のペットは貨物室で預かります。料金はANAで1ケージ25,000〜40,000円です。

海外へ行くとき、動物検疫所への申請はいつまでですか?

輸出日の14日前までです。NACCSかEメールで申請し、出発10日以内に輸出検査を受けます。混みあうこともあるので早めに出しましょう。

日本の輸出検疫にお金はかかりますか?

動物検疫所のページには手数料の記載がなく、手続きと費用は輸出する人の負担とされています。実際にかかるのは、動物病院のワクチン・検査・証明書代、航空運賃、代行を頼むならその手数料です。

ペットを連れて海外に行くと、いくらくらいかかりますか?

業者の記事によると、代行を含めてアジアで30万〜60万円、欧米で50万〜80万円、オーストラリアなどは100万円以上が目安です。自分で手続きし、客室同伴や受託手荷物を使えば大きく下がります。

届出をしないで連れて行くとどうなりますか?

無許可の輸出には罰則があります(犬は家畜伝染病予防法で3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金、猫は狂犬病予防法で30万円以下の罰金)。